か ぶ れ(接触皮膚炎)

●接触皮膚炎とは
接触皮膚炎とは皮膚に何らかの原因物質が触れたためにおこる皮膚炎で一般に<かぶれ>といわれています。原因物質に刺激性があって触れた大部分の人が皮膚炎を起こす場合(刺激性接触皮膚炎)と、その物質にアレルギーをもっている人だけが皮膚炎を起こす場合(アレルギー性接触皮膚炎)とがあります。
●症状は
触れた部分に赤みやぶつぶつができ痒みを伴い、ひどいときは水疱を生じることもあります。この状態を湿疹と呼びます。
●治療は
症状にあわせてステロイドの外用や内服、抗アレルギー剤の内服などで治療します。じくじくが強いときは、外用剤をガーゼで貼ります。
●アレルギーの原因となる主な物質
植物…(木・葉)ぎんなん ・ うるし ・ たばこの葉

     (鉢植え)サクラソウ ・ ハゼ・蘭

     (生花)すいせん ・ 菊 ・ ヒアシンス ・ チューリップ ・ アロストロメリア

食物…マンゴー ・ キウイ ・ いちじく ・ レタス ・ にんにく ・ 竹の子 ・ 山芋

装身具…ピアス ・ ネックレス ・ イヤリング ・ 時計 ・ バックル

生活用品…歯磨き粉 ・ 整髪料 ・ 化粧品 ・ リップクリーム ・ 毛染め ・ ゴム手袋

医薬品…点眼薬 ・ 湿布薬 ・ 外用薬
●注意すること
原因物質に対してアレルギーをもっている人はその物質に触れると、何度でもかぶれてしまいます。治療は今の症状を治すのであって、かぶれる体質を変えてしまうわけではないからです。

原因物質はパッチテストという方法で調べることができます。原因が分かればその物質を避けることで皮膚炎の繰り返しを予防することができるのです。原因物質に思い当たることがあれば、医師、看護婦に相談下さい。