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トップ  >  紫外線と皮膚
皮膚と紫外線

先ずは、紫外線についてのお話ししたいと思います。紫外線はその波長の長い順にA B Cに分けられます。それらは紫外線の意味の英語のUltra Violet(UV)をとってUVA UVB UBCと呼ばれます。波長が短いほど紫外線のエネルギーは高くなり、人体にとって有害ということなります。幸い、単波長のUVCは大気に吸収され地表に到達することはありません。従って、地表に存在する紫外線はAとBということになります。この中でも、短波長のUVBの作用が強く、日焼けや光老化、光発癌などをもたらすと考えられています。

紫外線による皮膚病変には、大量の紫外線照射を受ければすべての人に生じうる直接反応と、光線照射のみでは発現せず、他の内因的あるいは外的因子が介在する場合にのみ生じる反応とに分けられます。さらに、直接反応は日焼けで代表される急性の反応と、長年の紫外線暴露による皮膚の老化、皮膚癌の発生などが生じる慢性の反応とに分けられます。このなかで、一般の人に比較的認識が薄いのが、光による皮膚の老化(これを専門的には光老化といいます)であり、具体的にはしみ、しわ、いぼの誘発因子となります。これは、高齢者でも日光に当っていない部分の皮膚には、しみやしわがほとんどなく、きれいに保たれていることに現れています。また、日光裸露部に癌が好発し、紫外線に発癌性があることは確立された事実です。

したがって、高齢になってもきれいな肌を保ちたい、なるべく皮膚癌に対するリスクを低くしたいのであれば、若い時から、紫外線には気をつけるべきです。紫外線の防御には帽子や衣類による遮光のほか、最近は多くの遮光剤(サンスクリーン)が市販されていますので、海水浴など強い紫外線をあびる時は、これらの使用が推奨されます。

小麦色の肌は健康的といわれますが、医学的見地からは「百害あって一利なし」であり、それなりの代償を支払っていることを認識するべきです。
●太陽光線
紫外線(400nm以下)、可視光線(400-800nm)、赤外線(800nm以上)
波長が短いほど高エネルギーで有害。
290nm以下の紫外線(UVC)は地球をとりまく大気により吸収され地表には到達しない。
●紫外線 (UV)
UVC(-290nm)  短紫外線:地表には到達しない。
UVB(290-320nm)中波長紫外線 ガラスを透過しない
UVA(320-400nm)長波長紫外線
●紫外線による皮膚病変
直接作用(大量の紫外線照射を受ければすべての人に生じうる反応)
  急性:日焼け sunburn suntan
  慢性:皮膚の老化、癌化

間接作用(光線過敏症)
  光線照射のみでは発現せず、他の内因的あるいは外的因子が介在する場合にのみ生じる反応。

  a.内的因子の存在
    遺伝:色素性乾皮症
    感染:単純ヘルペス
    代謝、栄養、酵素異常:白皮症、ポルフィリン症
    免疫異常:LE、日光じんま疹、多形日光疹
    Kobner現象:感染、多形紅斑

  b.外的因子の存在
    光毒性反応
    光アレルギー反応
●日焼け
サンバーン、サンタン
ほとんどUVBの暴露で生じる
●光老化(慢性の日光暴露による皮膚障害)
「しわ」、「しみ」、「いぼ」
UVA、UVB双方で生じる。
●光発癌
日光角化症、基底細胞癌、悪性黒色腫
UVA-B 双方が関与?
●紫外線防御
衣服、帽子による被覆
サンスクリーン(遮光剤)の使用
   SPF(sun protection factor)
   防御波長 UVAも含むか
   日光浴の15-30分前に塗布。洗顔後には塗りなおし。数時間おきに塗布。
●まとめ
 ・ 日光には功罪二面をもっているが、皮膚にとってはビタミンDの生合成以外「罪」の方が大きい。

 ・ 小麦色の肌はそれなりの代償を支払っているという認識が必要。

 ・ 長期過剰の日光暴露を避け、太陽と上手につきあっていくことが望まれる。
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