しきそせいようしん(色素性痒疹)

●症状
項〜背部、鎖骨部〜前胸部などに痒みの強い米粒大の赤い丘疹が出て、一週間前後で消えていきます。この丘疹は発作性に再発することが多く、くり返すあいだに粗い網目状に褐色〜黒褐色の色素沈着を残します。
●原因と誘因
原因はわかっていませんが、セーターや下着など衣類の摩擦、発汗、ダイエットなどが誘因になるといわれています。
●好発年齢
11歳〜30歳の女性、とくに20歳前後に多くみられます。時期は春〜夏に発症、再発する傾向があります。
●治療
 ・ 細菌が感染しているわけではないのですがミノマイシン錠(抗菌剤)の内服が有効です。また、痒みを抑えるために外用薬を併用することもあります。

 ・ 色素沈着は丘疹の再発がなければ徐々にうすくなりますが、消えるまでは数ヶ月かかります。

 ・ 毛ばだったり、かたい生地の衣類は皮膚に刺激を与え、再発の誘因となることがあるので、とくに汗ばむ季節は着用をさけましょう。