しみ(肝斑)


●肝斑とは?
いわゆる<しみ>のことで表皮内にメラニン顆粒の蓄積による色素沈着をいいます顔面に生じる対側性の境界鮮明な地図状の褐色斑で20歳台後半〜40歳台の女性に多くみられます
●原因は?
原因は不明ですが、女性ホルモン(プロゲステロン。エストロゲン)、経口避妊薬、紫外線などが関与していると考えられていて、妊娠や卵巣機能異常に伴うことがあります。妊娠性肝斑は出産後消退もしくは軽減することが多いです
●好発部位は?
顔面とくに前額、眉毛上部、鼻背、頬、口囲など
●治療は?
局所療法…ハイドロキノン含有の軟膏(メラニン生成の抑制) ・ ステロイド(炎症症状 があれば)など

全身療法…抗プラスミン剤 ・ ビタミンC ・ E製剤の内服など

●注意することは?
 ・ 治療をはじめてもなかなか治りにくいので根気が必要です

 ・ 色素沈着発生後6ヶ月以内のもののほうが効果があらわれやすいので早期治療が望まれます

 ・ 日光が重視されているので紫外線の遮光につとめること

 ・ サンスクリーンを使用する場合にはUVAとUVBの両方を遮光するものを選ぶようにしましょう

 ・ 外出するときは帽子をかぶったり、サンスクリーンを化粧下地に使ったりして今できている色素沈着の色をこれ以上濃くしないようにしましょう