しらみしょう(虱症)

●虱症とは
虱症とは、頭髪や陰毛に虱が寄生する病気です。頭髪にはアタマジラミ((図)1)が寄生し3〜4歳から小学校低学年に好発し、陰毛にはケジラミ((図)2)が寄生し20〜30歳代の男性に好発します。この病気のほとんどは毛髪と毛髪との直接の接触により感染し、家庭内や幼稚園 ・ 小学校などで集団発生することがあります。
●症 状 は
自覚症状はかゆみがあるだけですが、毛髪に卵を産みつけるため白くフケのように見えます。この卵はセメント物質で固着されているので、ひっぱってもなかなかとれません。
●治 療 は
殺虫効果のある薬剤(スミスリンローション)を使います。
 <使い方>
毛髪をぬらした後、手やくしで薬液を局所全体にいきわたらせ5分後に洗い流します。あとは通常のシャンプー ・ リンスなどで洗髪して下さい。これを3日に一度、3〜4回繰り返します。
●注意する事
 ・ 虱症は集団発生することが多く、一人だけ治療をしても再度感染することがあります。いっせいに治療を始めるようにしてください。

 ・ 幼稚園や小学校には必ず連絡して下さい。

 ・ 帽子 ・ 毛布 ・ シーツなどで感染することもあるので共用はやめてください。衣類や寝具は普通に洗濯すれば虫は死滅します。

 ・ 髪はなるべく短くしたほうが感染しにくく、治療も容易です。