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アトピー性皮膚炎と食事療法

アトピー性皮膚炎の食事療法の1例として食物除去療法がありますがその方法は下記の方法で行ないます。

アトピ−性皮膚炎が重症である事を前提にしてアレルギーの診断を行ないます。アレルギーの診断は血液検査や食事日誌(これを食べた時に皮膚がこの様な状態になって痒がった)などで本当にその原因でアトピ−性皮膚炎が悪化するかどうかを除去 ・ 誘発試験によって確定します。
●血液検査とは
 一般に食べる物質に対してアレルギーがあるかどうかを血液で調べます

●除去 ・ 誘発試験とは
1、疑わしい食物をまず2週間食べないようにします <除去試験>

   アトピ−性皮膚炎はどうなりましたか? 

   (A:きれいになった B:少しきれいになった C:変化なし)

2、アレルギーと思われる食物を2週間食べます <誘発試験>

   アトピ-性皮膚炎はどうなりましたか?

   (A:悪化した B:少し悪化した C:変化なし)

その結果、除去 ・ 誘発試験ともA・Bになった人は6ヶ月間その食べ物を食べないようにします。

Cの人は少しずつ食べて異常がなければ特に制限する必要はありません。

定期的に(6ヶ月〜1年)アレルギーの検査をして少しでも軽いものだけでも食べるようにしていきます。


以上が食物除去療法の説明ですが、生後2〜3才までは、消化管の吸収が未熟なこともあり食事によって反応が起きやすいということは事実です。しかしアトピ−性皮膚炎=アレルギーと考えて成長期に大切な卵や牛乳を制限してしまう必要はないのです。アトピ−性皮膚炎とは非常に広い範囲で呼ばれている病気で一部の方が何らかにアレルギーをもっている場合を除きほとんどの方が皮膚が乾燥してザラザラしている状態で、いろいろな刺激から守る皮膚のバリアー機能が低下している状態のことのほうが多いのです。この様な皮膚の状態であれば皮膚に潤いを与える保湿剤でのスキンケアや湿疹ができていればステロイドの外用薬で十分にコントロールできるはずです。
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