スキンタッグ(軟性線維腫)


●スキンタッグとは?
頚部、前胸部、腋窩、鼠径部などに好発するもので、色は肌色から黒褐色、大きさは1〜3mmくらいの皮膚のでっぱりができる病気です。これは軟性線維腫ともいわれるもので、思春期ごろから発生し、中年以降ではほとんどの人ができていて、体質によっては増加することがあります。原因はよくわかっていませんが、高齢者に多いため皮膚の老化現象ともいわれています。しかし若年者でも頚部や腋窩にできることがあるので、衣服などの慢性の刺激とも考えられています。

スキンタッグができてもそのまま放置しても良いのですが、数が増えたり大きくなってしまい襟 ・ やネックレスなどが擦れて痛くなったり、整容的に気になる場合には治療をします。
●治療法は ?
内服薬や外用薬では治らないので次のような方法で治療します。

治療について 長 所 短 所
はさみで
切る
ある程度大きくなったものははさみで切りとります。 傷跡やしみは残りません。
治療に時間がかからず切ればすぐに治ります。
切る時に少し痛みがあり、多少出血することがあります。
小さすぎるものは切ることができません。
冷凍療法 綿棒で液体窒素という冷たい液をつけて凍らせます。
凍結させた皮膚はかさぶたになって一週間くらいでとれます。
大小どっちでも治療ができます。 治療中とその後数時間は痛みがあります。
取れるまで2〜3回の治療が必要です。
治療したところがしみになることがあります。
レーザー レーザーで患部を焼く治療です。
はじめは黒く残りますが、一週間くらいでかさぶたになってとれます。
小さなものでも治療ができます。 レーザー照射時に痛みがあります。(切る ・ 冷凍療法よりも痛みが強いようです)
治療したところがしみになることがあります。
 
●その他
 ・ どの治療も我慢できる程度の痛さなので麻酔は使いません。

 ・ 治療当日の入浴は可能ですが、患部をこすらないようにして下さい。

 ・ かさぶたは取らないで自然に取れるまでそのままにして下さい。

 ・ 治療後のしみが消えるまで数週間かかることがあります

 ・ 治療は再発を防ぐものではないので、できやすい人は一度取ってもまた出てくることはあります。