るいてんぽうそう(類天疱瘡)


●類天疱瘡とは
「自己抗体」が皮膚の表皮と真皮をくっつけている所に付着して、炎症を起こし水疱をつくる病気です。

われわれのからだには、体内に侵入した細菌やウイルスから、体を守る為に免疫というしくみがあります。自己抗体はこの免疫にくるいが生じ、自己の体を攻撃してしまうものです。この様な病気を自己免疫疾患といいます。
●症状は
はじめはかゆみを伴う紅斑がでて、その後水疱ができます。水疱が破れてびらんになることもあります。
●好発年齢は
60歳以降に多くみられます。
●治療は
ステロイドを内服し発疹が出るのを抑えます。 症状が落ち着いたら少しずつ減量し、しばらく続けて内服することになります。
水疱には薬をつける必要はないのですが、びらんになったところは皮膚を保護する為の軟膏を貼布します。
●その他
 ・ 自己判断で内服をやめてしまうと症状が悪化することがあります。薬をきらさないよう定期的に受診してください。

 ・ びらん部位の処置をするときは、消毒しないで下さい。(消毒は刺激になり、傷の治りが遅くなります。)