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市民公開シンポジウム
「ITで変わる!地域医療」



私が班長を務めております厚生科学研究研究費事業「電子診療録の医療連携への応用と推進における問題点の検討」研究班の成果報告会を兼ねて、市民公開シンポジウム「ITで変わる!地域医療」が、1月16日、東京第一ホテル鶴岡で開かれました。


シンポジウムは、日本経済新聞社が主催する地域情報化大賞の次席に当たる、日本経済新聞賞をNet4Uが受賞するきっかけとなったレポート記事をウエッブ上に書いて下さった、慶応大学の秋山美紀さんの名司会で進行されました。第一部では、4名のシンポジストから、Net4Uを含めた各地の先進事例を報告いただきました。第二部では、冒頭、座長の秋山先生から、医療のIT化がさまざまな局面で医療の効率化、質的向上に寄与できることの説明があり、以後、座長の質問にシンポジストが答えるというかたちで今後の地域医療のあり方についてディスカッションしました。今回集まって頂いた先生たちは、医療情報分野ではトップレベルの方々でしたので、話も上手でしたし、内容も充実しており、市民の方々にとっても大変有意義なシンポジウムになったのではないかと思っています。


聴講してくれたある方から、シンポジウムに対する感想をメールで頂きました。「座長の秋山先生の『もし自分のいちばん大切な人が病気だったら、その人のためにどんな医療が必要かを考えてください』という心のこもった最後の言葉、感動しました。もうひとつ感動したのは、お医者さんたちが純粋に、そして一心に、将来の地域医療のためにみんなで知恵を絞っているように思えて、がんばっている姿っていいなぁ、と思ったことでした」


また、シンポジウムの最後に70歳は過ぎていると思われるおばあちゃんが手を挙げ、「こげだ立派な会に出席できて夢みていだ」というお褒めのコメントを頂きました。これには、シンポジストのみならず会場のみなさんすべてが吃驚すると共に大変感動したのではないかと思います。少なくともわれわれ班員は大いに勇気づけられました。鶴岡も捨てたものではないなあと、認識を新たにした次第です。


ITを活用した医療連携は、順風満帆で推移しているわけではありません。例の経済産業省における「医療における地域ネットワーク化推進事業」も、そのほとんどのシステムは休止に追い込まれ、日常的に実運用されているのは全国でもNet4Uだけかもしれないという状況です。なぜ普及しないのか、この課題を検討するのが当班会議の目的ではありますが、経済的なインセンティブが全く働かない現状では普及は困難を極めています。今後は、医療側の努力だけではなく、市民、行政が一体となった取り組みの必要性を痛感しているところです。


Net4Uを今後とも大事に育てていきたいと考えておりますので、なお一層のご支援をお願いしたいと思います。

なお、参加者は、会員 23名、一般&その他 65名、シンポジスト 5名 の合計 93名でした。また、班会議側からの参加メンバーは以下です(敬称略)。

座長

秋山 昌範  (国立国際医療センター医療情報システム研究開発部部長)

シンポジスト

武田 裕  (大阪大学大学院医学系研究科 生体情報医学教授 NPO OCHIS 理事長)
原量 宏  (香川大学医学部附属病院 医療情報部教授)
辰巳 治之 (札幌医科大学大学院医学研究科 生体情報学教授)
三原 一郎 (鶴岡地区医師会理事)