ID : Pass : 新規登録
メインメニュー
リンク
医師会長だより
Net4Uホームページ
ほたる
庄内プロジェクト
庄内南部地域連携パス推進協議会
ログイン
ユーザー名:

パスワード:


パスワード紛失

トップ  >  医療連携とIT(医療マネジメント学会抄録)

医療マネジメント学会山形地方会 ランチョンセミナー抄録
三原一郎
医療連携とIT 〜Net4Uをエンジンとした取り組み〜



医療マネジメント学会山形地方会

ランチョンセミナー

医療連携とIT


今、地域医療に求められているのは、医療機関、訪問看護ステーション、介護施設、薬局などが、施設 ・ 職種の垣根を超えて互いに連携し、チームとして質の高い医療、介護を提供する体制であり、その具体的な方法論が地域連携クリティカルパスである。その際、必要になるのは、多施設間で患者情報を共有するしくみであり、お互いがコミュニケートできるツールである。医師会に設置されたサーバに患者情報を集約することでこれを可能とした多施設間患者情報共有ツールが“Net4U”である。


たとえば、在宅医療においては、主治医、訪問看護師が各種文書を交換しながら患者を診ていく必要があるが、Net4Uを利用することで、事務作業が効率化されたばかりでなく、訪問や往診時の所見などの情報共有が可能となり、緊密な連携のもと、より質の高い在宅医療が可能となった。また、大腿骨近位部骨折連携パスにおいては、オーバービューパスをNet4Uと連動することにより、パス終了以降の診療所や施設への切れ目のない情報提供を可能としている。また、稼働目前の脳卒中のクリティカルパスにおいては、パスのスタートとなる荘内病院がCT,MRIなどキーとなる画像をNet4Uに貼付するという構想もあり、連携推進への期待が膨らんでいる。さらに、庄内プロジェクト(がん在宅緩和ケア介入研究)では、原則、全例Net4Uに登録することになっており、病院主治医、在宅かかりつけ医、訪問看護師、ケアマネジャー、ソーシャルワーカーなどの間で退院サマリ、投薬内容、訪問時所見などの情報共有が可能となり、在宅緩和ケアに必要な多職種連携をサポートする重要なツールとなることが期待されている。


なお、08年5 月31日現在、Net4Uには、中核病院の市立荘内病院を含む4病院、25診療所、2訪問看護ステーション、荘内地区健康管理センターおよび三つの民間検査会社が参加している。6年半ほどの運用で、登録患者数は16,560名に達し、そのうち2,946名(約20%)の患者情報が複数の医療機関で共有されている。