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トップ  >  編集後記(県医 2002.11)

山形県医師会報誌 編集後記
三原一郎
2002年11月



近年、少子高齢化、医療技術の進歩、生活習慣病の増加、健康への関心の高まりなど、医療を取り巻く社会環境が大きく変化しています。とりわけ、医療費の増大により、世界に冠たるわが国の皆保険制度が存続の危機を迎えつつあることは、今月号で大沼先生が詳しく解説しているところです。


日本の医療は今後どうあるべきか、医療費は誰がどう負担していかなければならないのか、国民ひとりひとりが真剣に考えなければならない時期にきていると思われます。しかし、医療費の高騰があたかも医師による医療費の無駄使いの結果によるもののような風潮の昨今、その本質が少子高齢化、医療の高度化など社会の変化によるものであることは国民にはあまり理解されていないように思えます。


将来の医療がどうあるべきか、国民に正しい判断をしていただくには、医師会としてより戦略的な広報を行なっていく必要性を感じます。そのためには、まず会員自身が現在の医療の問題点を良く理解し、あるべき医療に対するビジョンを持つ必要があると考えます。


日本医師会では日医FAXニュース(週2 回、郡地区医師会までに配信)、日医ニュース(月2回全会員へ配布)、健康交差点(日医ニュースに添付)などを刊行し、さまざまな医療情報を提供しています。また、これらはすべてインターネット上の会員ホームページで閲覧することが可能です。また、インターネットの環境がない会員でも郡地区医師会に問い合わせていただければ、日医FAXニュースを入手可能です。


これら情報にきちんと目を通し、医療の現況を把握した上で日本の医療は今後どうあるべきか、是非意見をもって頂きたい。そして、そのことを患者さんに伝える努力をして欲しいと思います。それが、より良い医療を考えてもらう上で、どんな広報より有効な手段になると考えるからです。