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トップ  >  Net4U:終えるに当たって

Net4U構築事業を終えるにあたって



経済産業省による先進的IT活用による地域医療ネットワーク化推進事業(「Net4U」構築事業)は2月末に実証実験を終え、3月5日、東京で行われた成果発表会でその成果を報告し、3月22日には医療情報システム開発センター(MEDIS-DC)から正式に請負業務完了通知書(合格通知書)が届き、無事終了することができました。


思いおこせば昨年1月の公募から始まった本事業には、応募書類の作成、ヒアリング、たくさんの打ち合わせ会、講習会、そして運用実験、アンケート作成と、関係者の皆さまには多大なご負担をお願いしました。この場をかりて御礼申し上げます。


実証実験にあたっては23の診療所、中核病院を含む4病院、訪問看護ステーション、荘内地区健康管理センター(検査部門)が参加しました。実験はさまざまなトラブルもあり、本格的な運用は1ヵ月ほどになってしまいましたが、それでも2008名の患者さんを登録し、うち220名は複数の医療機関で診療情報を共有することができました。


以下は成果の一部ですが、実証実験でのこの数字は今回の事業参加施設でダントツであったと思われます。
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延べ診察回数5,942回
項目別の入力数
 紹介状734件
 検査結果448件
 画像枚数235件
 処方数3,820件
 訪問看護指示書60件
 訪問看護報告書29件
 訪問看護計画書31件
 訪問看護サマリー30件
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実証実験後に行ったアンケート調査では、「他院での治療内容がわかり、必要に応じて専門医へスムーズに紹介でき、質の高い医療ができた」、「簡単に情報の共有が可能で、非常に効率的だった」、「他機関での診療内容、患者の通院状況が把握できるだけでも進歩的、向上的である」など多数の肯定的意見を頂きました。 Net4Uが掲げた診療情報を共有することでのより安心で質の高い医療を目指した理念は多くの方々に好意と期待をもって受け入れられたと考えています。


この成果を踏まえNet4Uは以下の予定で拡張、改良を加えながら、今後も運用を継続します。まず、広く会員を募集します。次に、実証実験中に提案されたさまざまなの要望を盛り込んだ機能のバージョンアップを行います。民間臨床検査会社からの検体検査データの自動取り込みも4月早々には開始します。また、インターネット経由でのアクセスも可能とし、より安価で高速なシステムとします。さらに、酒田、新庄最上、寒河江など近隣医師会にも参加を呼びかけ、より広域な電子カルテシステムを目指します。


実証実験がある程度の成果をおさめたといっても、まだ緒についたばかりです。むしろ、Net4Uの成否は、今後いかに継続、発展できるかにかかっていると考えています。日本初の「1地域/1患者/1カルテ」を目指し、皆様とともにあせらずじっくり活動を続けて行きたいと思っております。今後ともNet4Uをよろしくお願い致します。