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トップ  >  医療連携型電子カルテシステム「Net4U」による医療連携の現状と評価(医療マネ電子分科会 09年11月)
 Net4Uは、アプリケーションと患者データを医師会に設置したサーバで一括管理するASP型の電子カルテシステムである。ユーザは、セキュリティーを担保したインターネット回線を介し、サーバへ接続する。Net4Uには、電子カルテとしての要件はすべて備わっており、それ以外の機能として、紹介状や訪問看護指示書の作成・送信、臨床検査データの自動取り込みと複数医療機関の検査結果の時系列表示・グラフ化、新着アラート機能などを備える。また、カルテは登録した施設と、そこからの紹介状を受理した施設との間でのみで共有され、その他の施設からはアクセスはできない仕組みとなっている。

 Net4Uの参加施設は、中核病院である鶴岡市立荘内病院を含む6病院、診療所は各診療科に及ぶ32施設、2つの訪問看護ステーション、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアプランセンター、調剤薬局の計44か所である。医療機関におけるNet4U参加率は約30%である。 約8年半以上の運用で、登録患者は2万人強、複数の医療機関で情報が共有されている患者数は4,000人におよぶ。

 Net4Uは、地域における連携ツールとしてさまざまな局面で利用されているが、もっとも活用されているのは在宅医療においてである。在宅で患者を診ていくには、在宅主治医と訪問看護師との協働は欠かせないが、Net4Uを利用することで、患者情報の共有のみならず、相互のコミュニケーションが密となることで、在宅医療の質的向上に寄与できたと評価されている。また、がんの末期の在宅緩和ケアに必要とされる在宅主治医、病院主治医、緩和ケアチーム、訪問看護師、薬剤師、ケアマネジャーなど多職種によるチーム医療においても、Net4Uはその有効性を発揮している。とくに、在宅側の医師、看護師と病院側の主治医や緩和ケアチームとが、Net4Uを介して情報を共有しつつ、いつでも相談できる環境は、在宅緩和ケアの普及に貢献できると思われた。