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トップ  >  Net4Uとちょうかいネット〜南庄内(鶴岡・三川地区)における医療情報ネットワークの現状〜
超高齢社会が急速に進む中、地域に求められているのは、多職種協働による包括的な医療・介護体制(地域包括ケアシステム)の構築です。その目的のためには、医療機関、訪問看護ステーション、介護施設、薬局など、施設・職種の垣根を超えた連携が不可欠であり、連携を支えるツールとして ITが期待されています。鶴岡地区医師会が運用する「Net4U」は、地域電子カルテの草分けとして2001年に運用を開始し今年で13年目を迎えました。
登録件数は37,255件、共有患者数は7,421名になり、参加施設は84です(2014年6月末現在)。施設の内訳は、病院5、診療所29、歯科診療所7、調剤薬局16、訪問看護ステーション2、訪問入浴2、居宅介護支援事業所15、介護事業所4、特養1、老健1、有料老人ホーム1であり、近年居宅介護支援事業所をはじめとする介護系施設、調剤薬局、歯科診療所の伸びが顕著です。
Net4Uはおもに在宅医療の分野で活用されており、とくにがん終末期における在宅緩和ケアにおいて、患者に関わる多職種チームのリアルタイムな情報共有あるいはコミュニケーション手段として定着しています。また、緩和ケアに不慣れな在宅主治医が病院の緩和ケア専門医に気兼ねなく、また時間的制約なく、いつでも相談し助言を受けられることが在宅主治医の安心感にも繋がっており、在宅緩和ケア普及の一助にもなっています。
酒田地区に遅れること1年、南庄内でもID-Linkを利用した情報ネットワーク(ちょうかいネット)が整備されました。これを機に、Net4Uは、「医療と介護を繋ぐヘルスケア・ソーシャルネットワーク」として全面改訂し、医療・介護連携機能を強化するとともに、ID-Linkにも対応しました。このことで、Net4Uからワンクリックで該当患者の病院情報を参照することが可能となり、また、Net4U非参加医療機関においても、ちょうかいネットを介して、Net4U情報の一部を閲覧することもできるようになりました。
一方で、医療情報ネットワークを地域で継続的に活用するには、理念を共有した信頼関係の構築が前提です。Net4Uが円滑に運用されている背景には、OPTIM、地域連携パス、在宅医療連携拠点事業などの活動を地域ぐるみで行ってきたことが挙げられます。このことは地域の誇りとするところであり、関係各位の尽力に対し改めて感謝申し上げます。
2014年、山形県医師会報誌に掲載