表:日医標準レセプトソフト(ORCA)と従来のレセコンとの比較

 

 

ORCA

従来のレセコン

初期導入費(各種機器、操作説明などを含む)

150万程度

自己責任でハードウエアの投資だけでの運用も可能。

300万程度

ORCAの出現で価格は下がっているようだが。

開発、販売元

日医総研が開発。プログラムは無償で提供されている。

民間企業がそれぞれに開発し、販売している。

ソースの公開

プログラム(ソースコード)が公開されている。改変も自由。データを取り出すことも容易な設計となっている。

プログラムは未公開。データを勝手に取り出すことは許されていないことが多い。

サポート体制

自己責任で運用するという方法もあるが、認定サポート業者に委託するのが一般的

販売元がサポート

データの互換性

厚労省などが推奨する標準化されたデータを扱う。入力したデータは恒久的に保存される。

独自規格を採用しているため、互換性がない。また、一定期間経過するとデータは削除される。

点数改正時の対応

ネットワーク経由で行う。無償。

フロッピーディスクなどで対応。有償。

院内LANへの対応

複数の端末から同時利用が可能。Windowsマシンも端末となり得る。

対応していないことが多い。そもそもレセコン用コンピュータをレセコン以外の目的で利用することには制約がある。

バックアップ

2台運用が原則。トラブル時に迅速に対応が可能。また、日医総研のバックアップサーバに保存することも可能なので、大規模災害時にも保護される。

MOなどに手動で保存。障害時の復旧には時間を要する。

バージョンアップ(機能の進化)

今でも進化を続けている。ユーザの意見も通りやすい。バージョンアップはネットワーク経由で行われる。

機能のバージョンアップは基本的にない。ユーザの希望は通らない。

将来性

電子カルテ、病診連携、EBM、オンライン請求など今後の技術革新への対応が容易な設計

レセコン以外に利用することを考えて作られていないことが多い。