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第3回:レセコンとしてのORCA


レセコンとしてのORCAの概要(説明図)

従来のレセコンは、それぞれ単独に動いていたが、ORCA(日医標準レセプトソフト)は、日医のORCAネットワークセンターと、随時通信することで機能するよう設計されている。Net4Uと同じように、広い意味でのASP(Application Service Provider)型のレセコンである。もちろん、通信は暗号化され、セキュリティーは確保されている。この医療機関とセンターとのネットワークを利用して、ORCA自体のプログラムのダウンロードや不具合の修正、機能の追加などが可能となる。また、病名、薬剤名、薬価など、レセコンとして必須な流動的マスタ情報も、逐次オンラインで取得できる。さらには、センターにバックアップを置くことも可能なため、災害など不慮の事故にも対応できる。

ORCAの導入、設置、維持、開発などのビジネスへは、メーカーあるいはベンチャーが自由に参加できる。日医は、サポート業者の質を担保するために認定事業を行っているが、ORCAビジネスへの参入に全く制約は設けていない。


コスト面での医療機関のメリット (説明図)

上の図左が今までのレセコンの販売モデルである。ハードとソフトが、トータルコストの2/3を占めていた。一方、ORCAは、ソフトは無償で提供され、ハードも流通品を利用できるため、この部分でのコストは大幅に削減できる。この節約した部分で電子カルテなど新たなシステム構築へ投資でき、医療機関、ベンダ双方にメリットが生じるであろうというのが、日医の構想である。

例えば、従来のモデルでは計約500万円の投資が必要であったが、ORCAモデルでは、150万円程度で済む。余った100〜200万円を新たなシステムの投資に回せる。


次回は、従来のレセコンとの違いについて述べる。


注:図は日医総研主任研究員上野氏の講演スライドを許可を得て引用した。


文責:三原一郎 (無断転載禁)