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第5回:導入から運用へ


前回までの話で、多少なりともORCAに興味をもたれたのではないかと期待している。では、どうすればORCAを買えるのか?今回は、ORCA導入の実際について述べてみたい。


誰から買うか?

まず、誰から買うかということであるが、日医IT認定事業所からの購入であれば、とくに問題はないと思われる。今後は、県医師会、あるいは地区医師会が、サポート業者の斡旋に積極的に介在したいと考えている。以下は、山形県をサポートする業者の一覧 である。(データは、ORCAのホームページから引用した。県内の導入実績に関しては筆者の知りうる範囲のもので、正確ではない可能性がある。)


何を買うか?

次に何を買うかということを明確にしておく必要がある。従来のレセコンは業者任せで、サポートなどすべて含めた値段であったと思われる。ORCAの場合、パソコンなどハードウエア、導入支援、コンサルティング、サポート ・ 保守、付加的なソフトなど、それぞれに料金が設定されていることが一般的である。われわれはそのなかから、必要なものを選ぶことができる。

  導入初期費用事例1 モデル初年度費用 初年度費用事例2


導入までにどのくらいの準備期間が必要か?

新規開業か、既存のレセコンからのデータ移行があるか、対応する人材が確保されているか、院内でのコンセンサスが出来上がっているか、などで準備に必要な期間が変わってくる。一般的には、2ヶ月ほどの準備期間で、実運用可能なようである。なお、土田内科医院では、1ヶ月ほどの準備期間で、実運用に成功している。導入スケジュールの例


準備するものは?

契約書: 守秘義務契約、委託契約、保守契約などは確認すべきである。導入資金としては、 リースなどを活用することも可能である。また、メーカによっては、データ移行が困難な場合もあり、その見通しについての確認も必要であろう。


既に導入し、成功している事例を参考にする

もっとも安心なのは、すでに成功している事例を参考にすることであろう。また、冒頭でも述べたが日医では、システム主任者(システムエンジニア)、インストラクタ(医事会計専門家)を認定しているので、実績のある認定業者から買うのが安心であろう。

なお、実際には、私も含めて、業者なしで、自力運用している医療機関も相当数存在している。その場合、ORCAサポートセンターやORCAメーリングリストなどでアドバイスを受けることも可能である。もちろん、自力運用の場合、レセプトの請求ができないという最悪の事態であっても、自分で責任を取らざるを得ない。


どこから買ってはいけないか?

責任の所在が不明確、ハードウエアだけを売ろうとする、永続的なサポート/サービスの基盤がない、医療事務を指導できるインストラクタがいない、などは買ってはいけない業者を判断するときのチェックポイントである。

レセコンはいずれ必ず壊れるものである。このことを前提に、導入、運用、サポートを考える必要がある。ハードウエアにもそれなりの投資が必要であろうし、保守サービスは命綱でもある。安く導入できればそれで良しというわけではない。将来的に、安心して運用していくためには、業者と親密な信頼関係を築いていく努力も大事なことであろう。

上記内容およびテーブルは、ORCAサポートセンターの永島所長の講演スライドを参考にさせて頂いた。


文責:三原一郎 (無断転載禁)